「こ、これって」

「部屋割りよん♪」

部屋割りよん♪ って、

その紙に書かれていた部屋割りはこうだ。

一〇一号室・・・・・・校長先生、町田先生。

一〇二号室・・・・・・明日香先輩、アリス先輩、ユエ先輩、美香ちゃん。

一〇三号室・・・・・・海斗先輩、竜馬、辰哉

二〇四号室・・・・・・香澄ちゃん、マイ、結城姉妹、そして俺。

・・・・・・何で? 何で俺だけ男女混合の部屋なんだろう。

っていうか、俺が一〇三に行けば、四人ずつになってちょうど良いのに。

更に言えば何で俺たちだけ二階なんだろう。

こんなツッコミ所満載な部屋割りでいいのだろうか。

「いいのよ、これで。それにエリちゃん、彼女達と仲良いでしょ?」

そう言った後耳元でささやいてきた。

(一緒に寝たこともあるしね♪)

「なっ!」

何でそのことを。

「壁に耳あり障子に目あり、と言う訳で各自部屋に行ってのんびりしてくださ〜い」

『は〜い』

そんなこんなで、とりあえず部屋に行く事になった。

――二〇四号室――

「うわ〜広〜い」

「「広いですね〜」」

うん? 広いか、ここ。ウチとあまり変わらないから判らない。

「ここに五人泊まるのか〜」

部屋の広さ、約十畳。

二階なので窓からは海が見える、良い部屋だ。

「おっ、もう一部屋あるのか」

襖(ふすま)の向こうに六畳程の部屋があった。

これなら五人くらい寝れるか。

「これくらい広ければ五人で寝れるね♪」

「「です♪」」

えっ? ちょっと何を言ってるの?

「俺はこっちの部屋で寝るから」

「何で?」

いや、何でって言われても・・・・・・、

「折角、皆でお泊まりなのに?」

いや、お泊まりではない。決して。

四対一は不利だ。このままじゃ、負ける。と思ったその時、

「みんな〜一〇二号室に集合!」

明日香先輩に呼ばれたため、俺は一足先に下の階へと逃げるように向かった。

しかし、その明日香先輩の用件がとんでもない事に発展する訳で・・・・・・。

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