日付変わって、さらに全部すっ飛ばし、これから球技大会の閉会式が始まる。 ちなみに試合結果はというと、当然というかなんというか明日香先輩たちのいる三年七組が優勝した。 決勝トーナメントで注目すべき試合といえば、やはり第一試合と決勝戦だろうか。 第一試合は村中先輩のいる三年六組対綾瀬・日向ペアのいる二年七組の試合だ。 一進一退の攻防の末、二年七組が三年六組を下した。 しかし、そんなに強い二年七組でも、明日香先輩たちには敵わなかった。 試合前、明日香先輩が、「本気で行くわよ♪」と言っていた。 その言葉通り、試合は一方的な展開となった。 あの綾瀬くんと日向くんが手も足も出ない。 結果、百十三対〇での圧勝だった。 しかし、みんな忘れているかも知れないが、球技大会はバスケだけではない。 サッカーは、辰哉が頑張ってたみたいだが、一人で勝てる競技ではない。 準決勝で三年生に敗れたそうだ。 ドッヂボールはというと、美香ちゃんのクラスが決勝まで駒を進めたのだが、三年生の先輩にボコボコにいじめられた、と俺に泣きついてきた。 バレーボールは、え〜っとどこだっけな。あ、そうだ。一年一組が、見事下克上を果たしたそうだ。 「次は、我らが生徒会長、北条歩美さん、お願いします」 司会の言葉を聞き、歩美先輩は壇上へと上がる。 「はい♪ まずは皆さん、三日間、お疲れ様でした。それから優勝した、三年七組、三年六組、三年一組、一年一組、の皆さん、優勝おめでとうございます。皆が一致団結して勝ち取った栄誉であると思います。優勝することが出来なかったクラスも、試合の中で培った友情を、これからも大切にしてください。これで終わります」 全て言い終わった歩美先輩が壇上から降りてくる。 「続いて、校長先生の言葉――」 お? ついに大家さんが全校生徒の前に姿を現すのか!? 「――は省略して――」 省略すんのかよ! まぁ、校長先生の話は長いのが定番だから、好き好んで聞きたい輩はいないだろうけどさ。 「――優勝クラスに、賞金一千万円が贈られます」 ・・・・・・は? 司会の人が発した言葉に、俺は耳を疑った。 「賞金〜!? しかも今いくらって言った? 一千万!? ○リオネアかよ! しかも各クラスに!? んな馬鹿な! ねぇ? 綾香さん嘘ですよね? 嘘って言ってくださいよ!? そんなお金何処から出てるんですか? そして何でみんな驚かないんですか? 二、三年はともかく一年生まで? ねぇ? ねぇってば!」 「絵里菜くん五月蝿いわ。静かにしてなさい!」 「はい・・・・・・」 ありえない・・・・・・。いくら蒼葉高校が常識はずれだとしても絶対にありえない! かくして、蒼葉高校の常識はずれさ爆発の球技大会は終了したのであった。 一人、現実を受け止めることの出来ない若者を残して・・・・・・。 ←back index Novel top 第十楽章へ→ |