「何でだよ!」 今は七時半。 俺の四肢にはあの四人が・・・・・・。 「起きろ!」 その一言でなんとか起きてくれた。 「おはにょ」 「おっおはよう」 「「おはようございま〜す」」 とりあえず朝食はトーストを焼いて、ジャムを付けて食べることにした。 四人も居るので少し早い七時四十五分に家を出た。 流石に自転車で行くわけにも行かないので押していく事にする。 「今日は実力診断テストが返ってくるね〜。後でみんなで見せあいっこしようか?」 「いいね、それ。絵里菜くんもやらない?」 「うん、別にいいよ」 といっても実力診断テストは一年生のおさらいみたいなものだったから大して難しくは無かったんだけど。 「「私たちもいいですか?」」 「うん、勿論。みんなでやろう」 そういえば昨日のトランプ大会ってどうなったんだろ? ま、いっか。 「「じゃあ私たちはここで」」 学年が違うので結城姉妹とは昇降口で、 「じゃあまた帰りに」 香澄ちゃんともクラスが違うので教室の前で別れた。 「テメーこのヤロー今度は吹奏楽部綺麗所四人と仲良く御登校か? 良い御身分だなこのヤロー!」 辰哉だ。何でコイツは朝からこんなに元気なんだ? でも、今の俺にはコイツを一発でノす必殺技を持っている。 「辰哉〜、今日実力診断テスト返ってくるな〜」 「うわあっ、そのことには触れないでくれ〜!」 よし、これで少しは静かになった。 「毎朝大変だな」 「竜馬〜ほんとだよ。ったく毎日テストがあれば、アイツが寄って来なくて楽なのに」 「ははっ、確かにな」 キーンコーンカーンコーン。 そうこうしている内にチャイムが鳴った。 これより後に教室に入って来る人は問答無用で遅刻扱いになる。 一日はいつも町田先生の一言で始まる。 「よ〜し、今日も一日頑張ろう! これから四月二十七日を始めます!」 『お〜!』 こうして始まる一日、俺は結構気に入っている。 これから次々とテストが返ってくる。 ←back index Novel top next→ |