「んっ・・・・・・」 (今、何時だろ?) ぼんやりと時計を見てみる。 (なんか前にもこんな事が・・・・・・) 時刻は八時過ぎに見えた。 未だ夢と現(うつつ)の間でよく分からないが今が八時過ぎなら遅刻してしまう。 (起きなきゃ・・・・・・) とりあえず俺は起き上が・・・・・・れない。 (あ、あれ?) 手も足も全く動かない。 (か、金縛り?) 自分の手足をよく見てみる。 (嘘だろ?) 俺の両手には結城姉妹が、両足にはマイと香澄ちゃんがしがみついていた。 これなら動ける訳が無い。 今は目が覚めているから時間がよく分かる。 単に長針と短針を見間違えただけで今は二時四十分。 ほんとならもう一眠りしたいのだが・・・・・・、 ZZZZZZ・・・・・・。 この状態をなんとかしなければ。 「お〜い、起きろ〜」 ZZZZZZ・・・・・・。 「起きろってば〜」 ZZZZZZ・・・・・・。 「起きろ〜!!」 近所迷惑になるかと思って遠慮していたのだがよくよく考えてみたら、この辺には誰も住んでない。無論、このアパートにも同じ事が言える。 大家さんには迷惑をかけるが、香澄のお母さんだ。なんとかなるだろう。 「う〜ん」 「「なんですか〜?」」 「あっ絵里菜くん、おはにょ」 やっと起きたか。 「みな、離れぃ。このままじゃ動けんわ」 「あっごごごごごご、ゴメンなさい!!」 マイは物凄い勢いで退いてくれたんだけど、 「もちょっと」 「「もちょっと、です〜」」 おい。 「いいから離れぃ」 そう言うと三人は渋々ながらも退いてくれてようやく動けるようになった。 「とりあえず、お前ら隣の部屋に行け」 深夜に外を放り出す訳にもいかないので、みんなは隣の部屋に、俺はもう一眠り。 ←back index Novel top next→ |