「どうも、龍宮です。なんと早くも1000Hitを達成したみたいで・・・・・・」

 1000Hit記念に、テスト返却と合宿の間の出来事をお送りします。

 番号で言うと♯21の最後ら辺ですかね。

 それでは、どうぞお楽しみください。


時は五月一日、俺たちは、今学校の近くの公園にいる。

たち、とは吹奏楽部のみんなのことだ。

――と、明日香先輩が、

「これから鬼ごっこ大会を始めます!」

・・・・・・まぁ、そんな気はしたけど。

明日香先輩が、こんな広いところにみんなを集めて、何もない訳無いとは思っていたけど・・・・・・。

ごっこ、って。しかも大会だし。

「それじゃあ、鬼はエリちゃんで」

それも、もうなんかお決まりですね。

「百数えてから追いかけてね♪ 捕まえられたら、あそこの大きな栗の木の下で待機。じゃあ、みんな逃げろ〜」

『オ〜!』

は〜、さて数えるか。

「い〜ち、に〜い、さ〜ん――中略――ひゃ〜く! さぁ、みんな何処だ?」

それから五分間捜し回った。――が、

「い、いない。っていうかどんだけ広いんだ、この公園は」

さらに五分・・・・・・。

「ほんとにいな、あっ! いた!」

木の陰にマイらしき人物補足。

ターゲットロックオン。

レディー、ゴー!

俺は猛ダッシュでマイを追いかけ、あっさり捕まえた。

「え、絵里菜くん、足、速、はぁ〜」

マイは物凄く息切れしているようだ。

「マイ、大丈夫?」

「あ、うん、大丈、夫」

それから、大きな栗の木の下に行くまでに、だいぶ呼吸も落ち着いてきたようだ。

残り十人。

・・・・・・十人もいるのか。

その後十五分で、アリス先輩、結城姉妹、美香ちゃんを捕まえた。

あと六人・・・・・・なんだけど、あと残ってるのが、

明日香先輩、海斗先輩、ユエ先輩、辰哉、竜馬、香澄ちゃん。

うわ〜、捕まえにくそうなメンツ。

「さて、何処にいるかな。・・・・・・お? あれは・・・・・・香澄ちゃん!」

「やっばい、見つかっちゃった!」

香澄ちゃんとの距離はおよそ百メートル。いける!

俺は全速力で香澄ちゃんを追いかけた。そして、

「捕まえた〜!」

「ちょっ、え、絵里菜く、速っ。あ〜、も〜無理。走れな〜い」

やっと捕まえた。これであと五人、あれ? 四人だっけ? 五人? いや、やっぱり四人かな? ま、いいや。とにかく強敵揃いの、鬼ごっこ大会後半戦が始まる。

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あとがき

あれ? 後半戦に続いてしまいました。予想以上に長くなってしまったので。(吹奏楽部の人数の関係上)

続きは2000Hitの時と言うことで・・・・・・。

続きが早く見たい! という意見があれば、2000Hitに満たなくても更新するかもしれません。

ではまた。