姉さん、大変なことになってしまいました。(※絵里菜に姉はいません)

そんな○テルな気分の俺。

生徒会議室には続々と学級委員が集まってくる。

この人たちも責任背負ってやってきたんだな、可哀想に・・・・・・。

「可哀想だと思ってるのはエリちゃんだけかもよ?」

そうですよね〜。なんせ俺は巻き添え喰らってきただけの学級委員代行ですから、ってこの声、それに「エリちゃん」ってまさか・・・・・・。

「こんにちは、明日香先輩」

「あら、綾ちゃんも来てたのね。ということはエリちゃんは綾ちゃんが?」

「はい、連れてきました」

あ、明日香先輩・・・・・・。

何でここに・・・・・・。

「何で、ってだって私、三の七の学級委員だもん♪」

明日香先輩はとんでもないことを口走った!

ま、マジですか?

「ま、マジですよ?」

「おかげで僕の苦労は二倍なんだよ・・・・・・」

そこに海斗先輩までやってきた。

何? 三の七の学級委員って吹奏楽部の部長・副部長なの?

「失礼しちゃうわね。仕事はちゃんとやってるわよ」

「君の場合、そういう問題じゃないんだよ」

それ分かる。海斗先輩大変だろうな。

「エリちゃ〜ん。それはどういう意味なのかな〜?」

「いえ、深い意味はありませんので、お気になさらないようにお願いします」

「はいみんな席に着いて〜。組分けするよ〜」

先生が入ってきたので俺たちはクラス順に座った。

ちなみに、入ってきた先生は亜沙子先生だった。

「みんな来てるかな〜? お、ウチのクラスはエリちゃんと綾ちゃんが代わりに来たのね」

はい、あなたが事前に伝え忘れたおかげでここにやって参りました。

「え〜っと、みんな来てる、わね。じゃあちゃっちゃとくじ引きします!」

うわっ、軽いな!

「じゃあ一の一からでいいですか? いいですね? はい、一の一からどうぞ!」

一人で決めちゃったよ、あの人。

終始、亜沙子先生ペースで評議会は進行し、俺たちが引く番になった。

結果はAブロックだった。

明日香先輩と当たりたくないと緊張していたが、よく考えたら、後から飛び込んでくる三年生のことなど、心配してもしょうがないと開き直った。

Aブロックには今、一の九が入っている。

その後、三の二と三の六が入ってきて、残る枠はあと一つ。

そしていよいよ三の七の番がやってきた。

明日香先輩がくじ箱に手を入れ、残り四つとなったくじを引き抜いた。

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