ようやく全員が揃い(一人居ないが)俺たちはログハウスの中へ。
「おなか減ったわね〜。じゃあエリちゃん、お願いね♪」
「へ? 何で俺が・・・・・・」
「罰ゲーム♪」
いや、俺ビリじゃないし。
「アリスは遅くて当然だし、マイちゃんと結城姉妹は迷ってたから除外。よってビリはエリちゃんよ」
いや、俺の後に竜馬とか香澄ちゃんとか来たし、しかもまだ辰哉が来てないし。
「問答無用♪」
・・・・・・はぁ、分かりましたよ。やればいいんでしょ。
「分かれば宜しい」
しょうがない、作るか。
俺は渋々キッチンへ向かう。
とりあえず冷蔵庫を開けてみると、材料が無い。・・・・・・無い?
「・・・・・・無いぃ!?」
これはビックリだ。俺は急いで明日香先輩のところへ行ったが、
「材料無いから買ってきてね♪」
と言われてしまった。
ここ、山の上だと言う事忘れてませんか?
しかも俺、来る時迷ったんですよ?
それを必死に訴えた。そしたら、
「じゃあ誰か他の人と行って来て」
だってさ。あ〜あ、やんなっちゃうよな〜。
俺が誰と行こうか迷っていた時、また明日香先輩が、
「誰か〜エリちゃんと買出しに行ってくれる〜?」
――刹那、
「「「はいっ私行きます」」」
真っ先に声を揃えて手を挙げた結城姉妹、と香澄ちゃん。
「あなた達は駄目〜」
「「「え〜!?」」」
何で俺と買出しに行く相手を明日香先輩が決めるんだろう?
「仕方ない、私が行くよ」
そう言ってくれたのはユエ先輩だ。
「・・・・・・何でユエが行くの?」
明日香先輩はかなりご不満の様だ。
「あの三人じゃ駄目なんだろう? なら私でいいじゃないか。それに・・・・・・」
「それに?」
「前から龍宮とは話がしたいと思ってたんだ。龍宮、私でもいいかい?」
「あ、えぇ、いいですけど・・・・・・」
正直、ユエ先輩が来てくれるとは思わなかった。
まぁ、あの三人と一緒だと困るし、俺も話がしたかったからちょうど良いや。
俺は名残惜しそうな三人の目を気にしながらも、ユエ先輩と買出しに向かった。