「それでは班長を決めてね♪」

そう、班を作るなら班長は必須。

俺たちはまず、班長を決めることになった。

「俺は〜無理〜」

まぁ辰哉は無いわな。

「俺は班長ってタイプじゃないからな」

タイプじゃないって、転校初日じゃわかんねぇよ、んな事。

「わ、私はその、人の上に立てるほど器の大きい人間じゃないから」

班長ってあれか、器の大きさで決まるのか。

って、あれ? 何で皆さんこちらを見てるのかな?

「そんじゃ〜班長は乙姫でけって〜い! 拍手〜」

パチパチパチパチ・・・・・・

な、何ですと〜?

「な、ちょっと待ってよ。俺、柄じゃないし・・・・・・」

「転校初日でそんな事わからへんし・・・・・・」

何故に関西弁? っていうかそれ、竜馬が言い出したんだろ?

「頑張って下さいね。困ったときは、私がしっかりサポートします!」

うわぁ〜マイがサポートしてくれるなんて嬉しいな〜。じゃなくて、

「却下、俺やらな・・・・・・」

「せんせ〜ウチの班の班長はおとひ、じゃなくて龍宮くんで」

「OK〜♪」

OKってせんせ〜、困りきってるこの俺に気付いてよ〜。

「気付いてはいるけど、龍宮くんがやるとなんか面白そうじゃない?」

あ、さいですか。

「え〜っと、今日はこれで終わりだから、今作った班でこれから頑張ってね。それから龍宮くんは自由に部活見学して、明日入部届を出してね♪」

「分かりました〜って、えっ明日!?」

「そうよ〜あ・し・た♪」

ちと期間が短すぎやしませんか? 先生や。

と言う訳で、俺は急いで部活見学に向かわなければならなくなった。

とりあえず運動部は大変だから却下。それでもまだ三十個以上文化部がある。しかもこの入部届を明日までに出さなければならない。

ここの高校の部活は全部見て回りたかったな〜。

けどしょうがない。まずは何処に行こうかな〜っと、

HR終了後、マイが声をかけてきた。

「龍宮くん、よかったら吹奏楽部に来てみない?」

「ん、吹奏楽部か、マイが誘ってくれるなら行こうかな」

「俺も暇だから付き合ってやるぜぃ!」

「俺も吹奏楽部には少し興味が有る。一緒に行こうか」

俺たちどらごんちーむ(辰哉命名)は、吹奏楽部の見学に行くことになった。

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